はちみつバード七夕感謝企画 2019



きょうもお越しくださりありがとうございます  

はちみつバードより日頃の感謝を込めて

一年に一度のスペシャル企画をお送りします


今宵、七夕の日

一年間この日を待ち続けた

彦星の想い

織姫の想いが

詩と写真で綴られます


月のお舟に乗って

天の川の向こう岸でお会いいたしましょう


遠い空の上の恋に思いを馳せながら…

どうぞお楽しみください






   「夏への手紙」 


あなたのまなじりから流れる涙が

この大河を 

あふれさせないようにと願う日々でした 



あと少し、あと少しと 


月の姿が千々に移り変わっていくのを眺めながら あなたを待ち焦がれている 



ひとひら 

ふたひらと 


淡い空に藍を溶かしこんだような夜に 

あなたが残していった花の蕾が 

ほどけるように開いたのです

 


夜毎夜毎語られた 

耳を擽る涼やかな声に 


ふれた肌の思いもよらぬ冷たさに 

両の手でそっと包み込めば 

見返した瞳には私だけが映っていた 


言葉など無くとも伝わる想い 


あなたの心が私を包み返し 


満ち足りていた 

ひとつとひとつの心 



 傍らを吹き抜けた風に思わず我にかえり 



まだ来ぬ夏へと手紙をしたためて 

胸にしまいこんだのです 



 ただ一文 



 あなたに会いたいと   












はしゃぎ過ぎたあとの

この運命(さだめ)を想うとき


織った布の薄水色に

こぼれ落ちた涙が 

藍を濃くして

空へと溶けてゆきました



見上げる夜空

大河のほとりに佇むあなたの

その寂しげな姿が浮かぶ



遠く離れていても

強く 優しく

私を包んでくださる あなた


ひととせに一夜でも

会える幸せを 抱きしめましょう



どれほどの歳月が流れようとも

少しでも綺麗な私を

あなたの瞳にやきつけて欲しくて


あなたが口づけたこの髪に

朝な夕な 黄楊のくしを通せば


切なくも愛おしい刻は

金や銀のかけらとなって

銀河に煌めくことでしょう




雨に濡れる紫陽花の下の 小さな蛙が

可愛らしい声で教えてくれたのです


夏がもう すぐ側まで来てますよと



愛おしいあなた



狂おしいほどに香り立つ花



ひとひら

ふたひらと


その瑞々しくなめらかな花びらに触れ 

唇をなぞれば 


いま 芳しい紅となる



あなたに会いたい








poetry:あらた(彦星の詩)

   仁香(織姫の詩)


photography:りー (白バラ)                

    :anneskip  (赤バラ)









はちみつバード

わたしたちの日常はふと、 ノスタルジックなファンタジアに彩られる。 わたしだけが選べる、わたしだけのかわいい日常。 ことばと。写真と。

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