【名古屋えいこく屋】紅茶専門店のフルーツティーを訪ねて PT.2



【名古屋えいこく屋】紅茶専門店のフルーツティーを訪ねて PT.1

PT.1の続きです。



えいこく屋紅茶店を出ると、ちょうどお昼の時間。

この日はこちらでランチをいただくと決めていました。



えいこく屋インド料理店です。

実はこちらのほうが紅茶専門店よりも古く、創業40年。



なぜ、紅茶専門店がインド料理を?と

少し不思議な感じがしますよね。

創業者であるえいこく屋の店主がインド・ネパールに紅茶の旅をしたときに

知り合ったネパール人にシェフをお願いしたのだそうです。



紅茶もカレーもフルーツも、本場のものを届けたい。

店主のこだわりは、40年経ってもまったくブレていないと

いうことなんですね。



そのレトロな扉を開けると、

店内は意外なほど奥まで広々と続いています。


一番奥の部屋に通されました。

他にもお客様が何人もいらっしゃって

残念ながら全体の写真は撮れませんでしたが、

茶色のテーブルと黄色い灯りがとても落ち着く部屋です。



「懐かしい。学生時代、初めてのデートはここだったんです」

と、突然のすずまきさんのカミングアウト。

「えっ!そうなの?」

とわたしが食いつくと、

「名古屋の大学に通っていたころ、この辺りは庭でした。このインド料理店に

紅茶好きの先輩に連れて来てもらって、すごいファンになりました。」


紅茶もカレーも、まさに本場の味というのが

すずまきさんを虜にしたようです。

当時はいまよりこういうお店も少なかったのかも知れません。


夏色インコ「紅茶はそのころから好きだった?」

すずまき「はい。本格的に各産地の紅茶に触れたのは、えいこく屋が初めてでした。

店内にはたくさんの紅茶が並んでいて(200種類以上)、すごく楽しかった。

バナナティーとかあって、驚きましたね」


そんな話を興味深く聞いていると、お料理が出て来ました。



こんなに食べれるかな?と心配になるほどの量でしたが、

最後までおいしくいただいちゃいました。

ランチのお供にはチャイを注文。


メニューに「アッサムCTC(チャイ)」と書いてあったので、

どういう意味かすずまきさんに尋ねてみました。

「CTCとは、Crush Tear Curlの略です。茶葉をこのように細かくすると

短時間でよく出るんですね。こちらのチャイは、紅茶の味がミルクに

負けてない。さすがです」



夏色インコ「さすがねー。すずまきさんにとって紅茶って、何が魅力的なんでしょう?」

すずまき「以前いた職場で、毎日帰宅後に飲む紅茶が精神安定剤だったんです。

あるとき、3日ぐらい紅茶が飲めないことがあって。そうしたら気持ちがイライラするし、

ミスも連発してしまって。それ以来、職場にも紅茶を持参するようになりました」


すずまき「紅茶って、おいしく淹れるにはちょっとがんばらないと、っていう

イメージがなんとなくありますよね?実はぜんぜんそんなことはなくて(笑)」

夏色インコ「あ、そういえば紅茶って、ちょっと高級なイメージあるかも」

すずまき「ええ。でも、紅茶はティーバッグも気軽に持ち歩けるし、

マグカップにお湯さえ入れればすぐに飲める、とても身近なものなんです」

夏色インコ「そうかあ。わたしもね、体調崩したときにコーヒーが飲めなくて。

でも、紅茶だけは飲めたの」

すずまき「リラックスのために、気軽に生活に取り入れてほしいです」


ここで、せっかく紅茶専門店に来たということで

2杯目の紅茶を注文することに。

すずまきさんは、ヌワラエリヤ。

インコはダージリンにしてみました。



ポットにティーコゼーがかぶせられてます。



ヌワラエリヤの水色は薄めだそう。


夏色インコ「紅茶コーディネーターと紅茶学習指導員の資格はいつ取ったの?」

すずまき「以前、夫だったひとは自分の好きなことをまったく我慢しないひとだった

んですね(笑)そのしわ寄せがこっちに来て、会社でも家でも、わたしは頑張りすぎて

壊れてしまったんです。それでふと、彼が好きなことをするのなら、わたしも同じように

自分の好きなことをしてもいいんじゃないかと気がついて」

夏色インコ「そうだったんですね」

すずまき「通信教育から入って、とても楽しくて、県内の紅茶教室にも通いました。

知識があると周りが面白がってくれて。紅茶が運んで来たご縁がたくさんあります。

実はいまの主人もそうなんです(笑)」

夏色インコ「そうなの!それはよかった(笑)」

すずまき「はい。好きなことをやってもいいんだと、無理やり気づかせてくれた

前の夫には感謝してますが(笑)」



夏色インコ「いまではご主人と、毎日紅茶を一緒に愉しんでいらっしゃるんですよね?」

すずまき「ええ。紅茶は奥が深すぎて、それでもまだまだたくさんの種類を飲んでみたい。

紅茶とともに、これからも静かに人生を楽しんでゆきたいです」




text &photo by 夏色インコ





【紅茶コーディネーターすずまきの紅茶レッスン♪】  


♡ ホットワインティーの作り方 

①ティーポットとティーカップ、もしくはマグカップを温めておく。お湯で数秒すすぐくらいでOK☆

②ドライフルーツをティーポットまたはマグカップに入れ、赤ワイン30ccを注いで1〜2分置く。

③②にティーバッグを入れ、沸騰したての熱湯を170cc注ぎ、蓋をして3分蒸らす。

④ティーバッグをそっと引き上げて、さらに3分蒸らす。ティーバッグを引き上げる時は絶対にちゃぷちゃぷしたり絞ったりしないこと!
お好みでお砂糖、はちみつ、オールスパイス、シナモンパウダーなどを入れる。

⑤ティーカップに注いで出来上がり♪ ティーポットの中のフルーツをカップに入れると映えますよ☆
マグカップの場合はそのままお召し上がりください♪ 

 ※赤ワインはお好みで量を増やしたり減らしたりしてください。

赤ワインの量を増やしたら、その分③の熱湯を減らしてください。

同様に赤ワインの量を減らしたら熱湯を増やします。

(例:赤ワイン50ccなら熱湯150cc、赤ワイン20ccなら熱湯180cc、両方足して200ccになるように)


 ♡ スパークリングフルーツアイスティーの作り方



①ティーポットを温めておく。お湯で数秒すすぐくらいでOK☆

②ドライフルーツをコップや小鉢などの容器に入れて、白ワインを30cc注いで1〜2分置く。

1〜2分置いたらフルーツを引き上げてよけておく。
液はあとで使うので捨てないで!

③ティーポットに②のフルーツとティーバッグをを入れ、沸騰したての熱湯を50cc注ぎ、蓋をして3〜5分蒸らす。

④ティーバッグをそっと引き上げて、さらに3分蒸らす。ティーバッグを引き上げる時は絶対にちゃぷちゃぷしたり絞ったりしないこと!
甘さを加えたい時は、このタイミングでお砂糖やはちみつを入れる。
蒸らしたらフルーツを引き上げてよけておく。

⑤別のティーポットなどに氷を50g入れ、④の紅茶を注ぎ急冷する。

⑥グラスに②の液と氷、引き上げたフルーツを入れ、⑤の紅茶を静かに注ぐ。

⑦さらに⑥に冷やした炭酸水をそっと注いで出来上がり☆ 

 ※ 白ワインのほかにラムなどのリキュール類や、アップルジュースなどを使うもオススメです。

倍の分量とナタデココや杏仁豆腐などのフルーツ缶を使うとティーパンチにもなりますよ♪



すずまき 
紅茶コーディネーター、紅茶学習指導員。
普段は某大学で図書館司書(パート)の仕事をしています。
学生の頃の夢は「良妻賢母な司書の小説家」…とりあえず 「妻」と「司書」にはなれました。
書くことが好きで、書き出すと止まらなくなります。 



はちみつバード

わたしたちの日常はふと、 ノスタルジックなファンタジアに彩られる。 わたしだけが選べる、わたしだけのかわいい日常。 ことばと。写真と。

0コメント

  • 1000 / 1000