占星術家 荒木麗子

占星術家&講師
占星術✖️キャリアコンサルタント
Ray's Ensemble主宰。名古屋在住。

占星術を通して、ひとりひとりの中に眠る可能性を引き出し、誰もが自分の資質を活かして社会と関わり、自分らしく生きる力が動き出すスイッチをオンにする仕事をしています。

Astrologer, Aromatherapist, Creer consultant, Japan

記事一覧(12)

Rayの星詠み ★一点集中のリアル

皆さま、お久しぶりです! 占星術家のRayです。2019年も立春を過ぎ、今日の深夜には乙女座の満月を迎え、2月も間も無く終盤に差し掛かりますね。皆さま、いかがお過ごしでしたでしょうか?昨日はずっとあいにくの雨が降り続き、2019年最大と言われるスーパームーンの満月も見ることが出来ませんでしたが、まるで夜空にフィルターをかけているように立ち込めていた雲全体が不思議と明るく、おそらく、この厚い雲の上では、スーパームーンが煌々と輝いているのだろうなと想像しておりました。そう想像させる程、明るさが伝わってきていました。満月はこれ以上満ちることのない、これ以上輝くことはない、最大で最高の光を放つ時です。占星術で月という天体が表す象徴は、自分の「素顔」「内側」「感情」「本能的欲求」です。月は気分や体調も表すので、満月の時は感情が大きく揺らいだり、体調がいつもよりも冴えない、重い、眠い、などと感じやすくなることもあるでしょうか。全てのものを明らかにするのも満月のエネルギーです。少し難しい話になるかもしれないですが、乙女座の満月を照らすのは、魚座の太陽の光です。つまり、お互いの立ち位置が180度の直線上で向かい合う関係になっています。向かい合う関係は、お互いに同じような目的意志を持って生きていますが、目的へ向かうアプローチの仕方や手段が異なります。見えている視界も違うかもしれません。乙女座ー魚座ラインは、とても強い「浄化」のエネルギーが働きます。癒し、治療、奉仕、ケア、サポート。これらの共通するテーマを持ちながら、方法が全く異なる。だからこそ、お互いに足りないところを補い合うこともできるし、時に反発や抵抗もしながら、お互いに向かって表現し合い、お互いの目的や力を統合させていくこともできます。満月自体にも浄化の力がありますし、さらに乙女座ー魚座ラインの強力な浄化力も相まって、満月のエネルギーが降り注ぐ昨日・今日・明日にかけては、明確な「何か」が露わになり、今後の生き方に反映させていくきっかけが見えたのではないでしょうか。魚座の海のように広い世界の中で漂いながら生きていく時には、乙女座の「今、ここに生きる」という現実的な視野が大きな支えになります。来月には占星術のお正月と呼ばれる「春分の日」を迎えますし、いよいよ本格的な新しい年が始まろうとしています。占星術的にも、2019年から2020年にかけては、大きく時代が変わっていく動きの中にいます。それに向けて、今回の乙女座の満月は、この変わりゆく時代がどんなに混沌としていても、「木を見て森を見ず」「細部に神が宿る」と表現される乙女座の視野のように、自分のやるべきことに一点集中で向かっていくことができれば、リアルな現実を創ることができます。どんな時代でも揺るがず、柔軟に変化に乗って生きていける力を、乙女座の満月のエネルギーと、「いつでも自分を信じて」と願う魚座の太陽のエネルギーが溶け合いながら、私達に降り注いでいました。本格的な新しい始まりに向けて。Bon voyage!!

Rayの星詠み ★私の思い出の1曲

インコさんから、クリスマス企画として「私の思い出の1曲」を記事の中に入れてくださ〜い、というお話をいただき、二つ返事で「是非!!」と即答したものの、、、う〜む、、う〜む!!!と、先ほどまで悶え苦しんでおりました・・・(笑)No music, No life。「いくらでも出てくるわ〜」と甘く見過ぎておりました。・・・決められない・・・(泣&汗)実は、私はいつもはちみつバードの記事を書かせて頂くとき、インコさんには本当に本当に申し訳ないのですが、指定日の前夜(というか当日の深夜)にお届けするというギリギリっぷりなのです。締め切りが近づかないと、重い腰が上がらないという、なんとも悩ましい性質が邪魔をし・・・今回もなかなか1曲を決められなかったのですが、ふっとある情景が湧き、どうしてもそのことを書きたくなって、今こうして文字を打っております!「思い出の1曲」を「思い出のライブ」にアレンジさせてください。Patti Smith  "Gloria"  at FUJI ROCK FESTIVAL 2001「ミレニアム」と呼ばれていた2000年当時。相変わらず、私はよくライブに出かけていたのですが、驚くような話が飛び込んできました。N.Y.のパンク・ロックの女王、パティ・スミスがフジロックに来るというのです。パティ・スミスは1944年生まれの女性、パンク・ロッカーで詩人です。その人生は本当に波乱に飛んでいますが、まもなく74歳を迎えようとしている現在もまだ現役です。

Rayの星詠み ★海王星 美しさの再確認

11月も最終週に入りましたね。今月は空の星の動きがとてもアクティブでした。11/8(木)に木星が射手座へ移動し、その前日の7日には逆行中の天王星が牡羊座へ戻り、11/17(土)には水星が逆行し始めました。木星は、生きる理想、天王星は新しい目覚め、水星は思考や伝達、移動手段などを表す天体です。太陽と月以外の惑星は、見かけ上、逆行します。水星は1年間に3回ほど逆行します。現在逆行中の水星。移動・伝達・電子機器関連などにおいての遅れや不具合などが生じたり、言いたいことが思うように伝わりにくいと感じたり、水星が表す象徴する範囲の中でそのような現象が起きやすいと言われる期間中ですが、皆さまいかがですか?そして、本日は海王星という星が、逆行から順行へ戻ります。海王星・・・現在は海王星のホームグラウンドである魚座に位置しています。海王星は、境界を溶かす力、溶け合うような一体感、夢、理想、イマジネーション、音楽、映像、写真、絵画、アルコール、などなど、現実と夢の間を行き交うような惑星です。魚座の性質も境界を超えて関わる、思いやり、慈悲心などを表し、実際に魚座生まれの人達にはアーティストがとても多いのです。海王星が表すのは、美意識です。美しいものを皆んなで分かち合う心。現在、映画「ボヘミアン・ラプソディー」が大絶賛公開中ですが、クイーンの音楽映画が世界中で大ヒットするなんていうのは、まさに魚座の海王星的な現象といえますね。世界共通言語で一瞬にして分かち合えるものの一つに「音楽」があります。海王星の別の意味として、涙、というのがあります。涙で浄化していく力。現在、ホームグラウンドに位置する海王星のエネルギーがとても強く私達に働きかけています。ポジティブな視点で捉えると、音楽でひとつになること、芸術や美しいもの、スピリチュアルな世界などが浸透していることがありますね。夢を大切にして生きることもそうです。「涙」も海王星の象徴です。今年はとても悲しく、辛い大災害がありました。たくさんの涙が流され、涙で一体感が生まれる状況もありました。海王星は「善きこと」を想像することで、そのエネルギーが肌に乗せた香りのように広がり、境界を溶かして浸透していきます。私たちが現在最も大切にするといい星は、海王星です。美しいもの、助け合う気持ち、夢。涙を分かち合うこと。目には見えないものを信じる力も海王星そのものです。今日から海王星は再び前を向いて進み始めます。実現させたい夢に向かって進むようにサポートしてくれているかのようですね。

Rayの星詠み ★12年まえからの今

はちみつバードの皆さま、こんばんは。先日は編集長の夏色インコさんにインタビューを受け、特集記事にもして頂き、本当にありがとうございました。お読みくださいました皆さま、心から感謝致します。ありがとうございました。このインタビューでも話題に上がっていたのが、「射手座木星」についてでした。占星術や、星占いの世界で盛り上がる上がるテーマのひとつに「今年の運勢」が挙がります。太陽系の10惑星は、12星座を各々の速度で移動していて、地球から遠い星であるほど、私達に強く働きかけ、時代や流行、世界情勢に影響を与えています。運勢を見ていく時に使う天体のひとつに「木星」という星があります。木星は太陽系の10惑星の中で最大の惑星であり、最多の衛星を持ちます。この、「最大の」「最多の」という特徴が、「拡大と発展」「豊かさ」「増やす」という木星を表す象徴に繋がります。木星を肉眼で見た時に、とても明るく綺麗に輝いていることから、木星は吉星とされ、幸運の象徴とされてきました。よく、雑誌の12星座占いの特集で「12年に一度の大幸運期」という表記を目にしたことがあると思いますが、これは木星が入っている星座のことを言います。11/8に、木星は射手座に入りました。木星は射手座の守護星ですから、木星のエネルギーが増す一年になりそうです。どんな年になるのか?射手座は「未知の世界で挑戦すること」を至上の喜びとする星座です。射手座は半人半馬の肉体を持つケンタウロス族のケイローンという人物を象徴とします。ケイローンは、もともと孤児で、まさに木星の象徴である全知全能の神・ゼウスに育てられ、馬術や弓術、医術やヒーリングなどを教え込まれて成長し、医師であり、ヒーラーであり、教師であるという、人をより良く導き、治療し、癒すための多彩な技術を身につけながら成長しました。最終的に、不老不死の薬が塗られた弓矢が大腿部に刺さってしまい、悶え苦しみながら、ゼウスに「もう死なせて欲しい」と頼み、ゼウスがケイローンに刺さった弓矢を抜き、不老不死の毒から解放されたケイローンは自分の傷は癒せずに、亡くなってしまいました。不憫に思ったゼウスが、ケイローンの魂を空の星に変えたと言われています。空高く輝きながらいつまでもその気高き意志で人々を導くようにと願いを込めたのかもしれません。その気高い精神を宿す射手座を守る木星が帰ってきました。木星はただ幸運だけを運ぶ星ではなく、ありとあらゆるものを運び、増やし、私達を鍛えながら筋力をつけてくれる星です。この一年は、射手座の精神のように、これまでの自分だったら躊躇してしまうことに挑戦することで、見たこともない世界や自分に出会えるはずです。未知の世界であればあるほど良いのです。射手座はあらゆる存在に「善きもの」を見出します。どんな人にも、どんな世界にも全てのものに「いいね!」を押す木星によって守られていますから、未知の世界は怖いものではなく、きっと素晴らしい世界が広がっている。その視点で、ぜひこの一年は、自分が生きる世界を広げていきましょう!「グレードアップ」が射手座のキーワードでもあります。先のことはわからないけれど、とにかく今やってみたいことがあれば、挑戦しない手はないのです。射手座は異文化や外国とも縁が強い星座ですから、行ったことのない国や、行ってみたかった国を訪れるのも良さそうですね!行かないとわからない。やってみないとわからない。この冒険心を何よりも大切にして、射手座木星期を謳歌して参りましょうね!12年で12星座を一周する木星。12年まえを振り返ることで、その頃の自分が生きていた世界、していたことが、更に拡がる年になるかもないですね。

Rayの星詠み ★今の自分にあるもの

はちみつバードの皆さま、こんばんは。今日の深夜、AM1:45頃、満月を迎えました。満月だというのに、その時刻に家のベランダから空を見上げてみると、オリオン座とシリウスがキラキラと輝いているのが見えました。満月の光に負けない、星々の輝きでした。昨日の夕方、仕事を終えて帰途につきながら、東の空に昇ってきた、それはそれは美しく、大きな大きな、ゴールドに輝くお月さまを見て、その場に立ち尽くしてしまいました。あまりの美しさに圧倒され、身体中に電流が走ったような感覚を覚えていたのです。足が前に出ない感覚といいますか、ただただ見惚れてしまって、口をあんぐりとさせながら(笑)、突っ立っていることしかできませんでした。満月という、最大限に輝く月を見ながら、私は自分のことを振り返っていました。過去に大きな決断をし、試行錯誤で取り組んできた日々が、ゆっくり、ゆっくりと、ちゃんと積み重なっていること。現在をこれからもずっと続けていきたいと思うこと。今がずっと続きますように。今朝、SNSで占星術仲間とやり取りをしていたのですが、感極まってしまって、涙がスーッと溢れてきました。あの時、よく決断したね。実はすごく怖かったでしょう。友達や仲間たちがいつも助けてくれたり、力になってくれた。でも、進むときはいつでも独りで決めて進んできた。今は、サポートしてくれる存在や、新しい仲間達ができた。今、自分が手にしているものを感じる喜びを味わうのが、まさに満月のステージです。また、何もない、全然進んでいない、足かせになっているものがあると感じることもあるでしょう。その場合は、何がそうさせているのか、自分と向き合いながら、紙に書き出してみて、手放せるものは手放していくのにも良いタイミングです。月は私たちの欲求を表し、太陽は自分の人生を創る意志を表します。月は常に太陽の光を受け止めていますから、意志と欲求は常にワンセットで私たちの人生を支えています。今夜も美しい満月が見られそうですね。月の光を浴びながら、目を閉じて、今の自分を感じたり、これからの自分に想いを馳せて、静かに過ごす時間を持ってみませんか?穏やかな満月の夜になりますように。

Rayの星詠み ★美意識を貫け

皆さま、こんにちは。普段選ばないものを選ぶこと。好きじゃないと思い込んでいたものが、ある日突然良いと思うこと。そんな瞬間が訪れることが、誰にでもあると思います。意図したわけではないのに、ある日、ある瞬間、突然に、ふっと。今日は少し違うアングルから見てみよう。いつもはあまり使わない色を身に着けてみよう。普段使わない言葉で表現してみよう。昨日、天秤座で新月を迎えました。新しいサイクルの始まりです。天秤座という星座を守る星は、金星という惑星で、美意識や感性、私達を楽しませるものを表します。その金星が、現在、地球から見て逆向きに軌道を動いているように見える「逆行」という動きに入っています。進む向きが前ではなく、後ろ向きになるような感覚です。内側に向かうような感覚です。私達に備わっている美意識は、何を美しいと思うかという感性によって出来ていて、さらに、出会う人々、目に入るもの、全ての経験によって育まれていきますよね。誰かの眼差しを気にしながら表現することで、より美意識が磨かれることもありますし、誰かの心に届きますようにと、祈るようにして伝えることもあります。他者の眼差しを意識から外して、自分が自分の美意識に賞賛し、自分が自分を素敵だと思うことが出来たら、私達はもっと自分を表現したいと思う気持ちが膨らむかもしれません。相手にどう思われるかではなく、私もこんなに素敵なのだから、あなたも同じように美しい。その美しさを私に引き出させて欲しい。いつもよりも思い切った表現ができたり、より自分の内側へと向かう美意識のエネルギーが働いている現在、私は何を美しいと思い、何を伝え、表現したいと思うのか。改めて自分に尋ねてみると良い時間が流れています。私達は本来、誰よりも自分が自分のことを素敵だと思っています。自分の美意識を貫くことは、自分の人生を真っ直ぐに生きること。この広い世界にいるたくさんの素敵な人達にもっともっと出会いたい。そう思います。

Rayの星詠み ★秋分 新しい季節の始まり

皆さま、こんばんは。新しい季節がやってきました。今日は秋分の日。秋の始まりです。秋は収穫する季節です。私達が現在手にしているものは何か?何に愛情を注ぎ、丁寧に育んできたのか。「自分である」という答えが返ってくるかもしれません。私が私を丁寧に育んでいる真っ只中であると。自分の持って生まれた肉体、価値を磨いて、これから広がる世界に役立てたり、自分の人生を楽しく生きるために。秋分の日は、天秤座という星座に太陽が移動するタイミングです。天秤座は秋分の日から始まる星座で、丁寧に育んできた自分自身という価値そのものを、他者と自分が共に生きる場を作るために、新しい世界の扉を開いていく星座です。私自身も最近、誰かと関わることでより自由になれることを実感していました。「ひとりで事に携わる方が自由で気楽」という思い込みをここしばらく持っていた気がしますが、誰かやみんなと関わることで拡がるし、お互いに手と手を携えることでパワーが倍増し、より自由になれる感覚を味わっていたのです。秋分の日のタイミングは、丁寧に育んできた自分自身の価値を実感するタイミングです。これから広い世界に向けて生きていくために、あらゆる人々と出会いながら、「小さな外交」をたくさん結んでいくのです。その経験を積みながら、あらゆる人々と共に自分が生きる場所を手にしていきます。そのために、現在自分が手にしている愛するものや好きなもの、手塩をかけて育んできたものに目を向けて、その心地よさに浸る感覚を味わってみてください。これまで自分の手で育んできたように見えて、いつも誰かの存在や言葉、人の手によって支えられ、育まれてきた事を実感するのではないでしょうか。自分が手にしているものを何よりも愛すること。喜ぶこと、受け取ること、実りを実感すること。どんな小さな事だって良いのです。その思いがこれから生きる新しい季節を支えていきます。

Rayの星詠み ★新月 調える力

はちみつバードの皆さま、おはようございます。今日の未明、午前3時頃に、乙女座という星座で新月を迎えました。新月は「新規の事始め」に相応しいタイミングです。乙女座が表すものは、「調整、訓練、メンテナンス、技能」など、日常生活や健康、お仕事などに結びつきやすいテーマが並びます。現在は乙女座の季節です。空の星でいうと、太陽、月、水星という惑星が乙女座に入っていて、空から地上の私達に乙女座らしいテーマや動きを投げかけています。今夏は本当に厳しい暑さが続きましたね。地表に溜まった熱を、海の水をかき回して拡散するために、台風がたくさん発生しました。それに伴う災害も大きく、まるで私達の生命力が試されているかのようですよね。乙女座は、どのような環境であっても、自分達が生きやすいように調える力があります。自分に備わった技能という道具を、日々訓練し、実践しながら磨き上げていくことで、自分のためだけでなく、環境を立て直す力として役立つように生きる星座です。夏から秋への変化の真っ只中の現在。自然と夏の疲れが溜まった身体のメンテナンスをしたくなりますよね。乙女座の新月ですから、まさにメンテナンスを始めるには相応しい時です。ちなみに、乙女座を助ける香りは、ラベンダーです。「疑わしきはラベンダーを使え」という言葉があるのですが、困ったときはあらゆる状況にラベンダーさえ持っていれば、どのような状況にも対応できるという言い伝えがあります。ラベンダーは万能の薬草ですよね。この秋から新しい事を始める決意をされた人達も多くいらっしゃるのではないでしょうか。新しい門出を前に、この新月に、新しい心構えを紙に書いて言葉に出してみましょう。より良き未来を生きるために。

Rayの星詠み ★命を未来に広げて

台風も去り、秋を迎える準備が進み、季節が移り変わっていきますね。今年の夏は、体温を超える厳しい暑さが続き、大雨をもたらした台風もいくつもやって来て、生きていることが奇跡である・・・という感覚を持つことさえあったかもしれません。空高く世界を照らし続ける太陽が最も熱く輝く季節から、冷涼な空気を運び、大地に潤いと恵みをもたらす季節に変わりました。「情熱」という熱い想いで自分の存在を表現した後は、どうやってこの広い現実世界に自分を活かし、生きていこうか。より多くの人たちと出会い、関わっていくために。季節の移り変わりの中で、夏から秋へと切り替わるこの変容期は、「我に返る瞬間」がやって来るように思います。空から照りつける太陽の光が和らぎ、冷涼な空気が土の匂いを感じさせ、大地を意識させてくれます。自分が今いる場所と、新しい旅立ちに向けての出発点を。8/26(日)の20:56頃、魚座で満月を迎えます。魚座は12星座で一番最後の星座です。満月は、太陽の光を月が真向かいから受け止めて、これ以上満ちることのない完全な円形で輝きます。今回の満月は、乙女座の太陽の光を、魚座の月が受けとめて「強力な浄化」のエネルギーを放ちます。風邪を引いたり、心や身体が重く感じる、散らかっている所に目が行く、やたら掃除がしたくなる・・・などのサインが現れたら、身体の浄化システムが作動し始めたり、スッキリしたいという気持ちの表れですよね。魚座は、この世界に漂うすべてのものを受けとめて、飲み込み、浄化していく世界に生きる星座です。新たに始まる命に向けて、現世から来世への橋渡しをするときの移行期が、まさに魚座が生きる世界です。現在、空の惑星たちが作る配置は、具体的に思い描いたことを形にしやすいというエネルギーを形成しています。自分の中で古くから続いて来たものを新しいやり方に移行するのにも良い時期です。厳しかった夏がまもなく終わり、秋を迎えます。魚座満月。心も身体もスッキリとさせて、来るべき新しい未来へ、私たちの命を広げていきましょう。素敵な満月をお迎えください。

Rayの星詠み ★新月切り替わり

はちみつバードの皆さま、こんにちは。8/7に立秋を迎え、まだまだ気温は高いものの、なんとなく空気が柔らかくなったなと感じます。ほんの僅かに、少しずつ秋の気配が近づいていますね。立春、春分、立夏、夏至、立秋、秋分、立冬、冬至...といった新しい季節の訪れを表す暦を迎えると、空気感が変わるように、これまでの流れからの新しい切り替わりを表しますよね。季節でも、冬から春へ、夏から秋へ、の切り替わりが特に大きいように感じます。今夜、19時少し前に、新月を迎えます。新月は、太陽と月が同じ方向で重なり、地球からは姿が見えなくなります。一度闇に隠され、姿を消して、また新しい光に照らされる、始まりのターニングポイントです。立秋を迎え、空気感が変わり、皆さまの中にも、なんとなくこれまでとエネルギーが変わったな、と感じられる方々もいらっしゃるのではないでしょうか。これまで当たり前に関わってきたものを、違う角度から見てみようと思ったり、ずっとやりたいと思っていたことをやろう!と決めたり、自分の感覚に正直に従い、行動に移していく変化です。まだまだ本格的に前進!という流れではないかもしれないですが、心の奥の方で、自分が望む声にしっかりと耳を傾けて聴き、素直に実践していく印象です。天空を動く月や惑星は、12星座を順番に移動していて、その時に入っている星座が表す性質を、私たちの意識や無意識に働きかけていると考えられています。今夜の新月は、獅子座という星座で起こります。しかも、今夜の新月は、地球から見て、太陽が月によって覆い隠され、地球が月の半影の中に入る部分日食です。獅子座という星座が表す本質は「創造的に生きる」です。" I create my life with my own will "「私は自分の意志で人生を創る」まさしく、ドラマティックな演出家である獅子座の世界です。創造的な獅子座の世界で起こる「新たな始まり」の新月ですから、今夜を機に、これからやりたいこと、なりたいと願う自分、自分が創りたい世界を思い描いてみましょう。紙に書いたり、絵を描いたりして、アウトプットすることはとてもオススメです。この時、「人生を楽しむこと」「好きなもの」「夢中になれること」などを意識してみてください。そして、それらを大切にし、輝かきながら生きる自分の姿を想像してみましょう。私たちの細胞が日々生まれ変わるように、新月も生まれ変わるタイミングです。自分の願いを声に出して、全身の細胞に響かせ、記憶させる絶好の機会です。変わりゆく自分を楽しんでいきましょう。素敵な新月をお迎えください。

Rayの星詠み ★満月と皆既月食

皆さま、おはようございます。明日、7/28(土)の未明、AM5:19頃に、満月を迎えます。具体的には、水瓶座という、独創性溢れる新しい時代を自分達の手で創る星座で迎える満月です。この日の満月は「皆既月食」という、太陽と地球と月が一直線に並ぶことで、太陽の光を地球が反射し、地球の影に月がすっぽりと隠される現象と共に起こります。私達が住む地球も、月も、太陽が放つ光を受けて輝いています。皆既月食は、月が受ける太陽の光が地球の影によって隠されるため、赤銅色と言われる、赤茶色の、とてもとても神秘的な色の月になります。過去に皆既月食を見たとき、完全に月の輝きが隠された瞬間、なんとも言えない静けさと、まるで異次元にいるかのような、不思議な感覚を覚えました。鳥の鳴き声が一斉にやみ、普段は感じることのない静かな雰囲気に包まれていました。占星術の世界では、太陽は意識、月は無意識を表します。意識と無意識は、まるで呼吸の「吸う、吐く」を繰り返しているかのように、私達の意志と感情を繋げています。この静かな赤銅色の月の色を見ると、無意識の世界を作る、私達の心の奥に宿る潜在意識が浮き彫りになるような印象を持ちます。心の奥に宿っているのだけれど、普段は意識することなく、ただ奥に眠っている想い。それが、炙り出されてくるような働きがあるようにも見えます。満月は、月がこれ以上は膨らむことのない、完全な丸い形ですから、「完成」「実り」「達成」「成就」などを表すタイミングです。皆既月食と重なる満月ですから、心の深い部分に眠らせていた願いを思い出すような想いと共に、この日の朝、私達は目覚めるかもしれないですね。この日の朝起きた時、何を想い、感じるのか、あるいは、どんな夢を見ながら目覚めるのか。しっかりと記憶しながら、私達は新しいステージへと旅を続けていくのかもしれません。また、この日の夜、晴れれば煌々と輝く満月のそばには、地球に大接近している真っ赤な火星が見られるはずです。残念ながら、今回の皆既月食は見られないそうですが、満月、皆既月食、火星の大接近と、今月の締めくくりはとてもインパクトが強い星々のエネルギーが降り注いでいます。これから、私達が本当にやりたいことをやっていくようにと、後押ししてくれるような力強いエネルギーに包まれた満月です。心の奥の方にしまい込んだ、ずっとやりたいと願っていたこと、愛するものの存在を思い出させてくれるような。美しい満月が見られますように。

Rayの星詠み ★星と共に生きる

皆さま、初めまして。この度、はちみつバードに寄稿させて頂くことになりました、占星術家のRayと申します。とても貴重で、嬉しい機会を与えてくださった、はちみつバード編集長の夏色インコさん、そして、これからこの場所で出会うたくさんの皆さまに、心より感謝の気持ちをお伝え致します。ありがとうございます。これからどうぞ宜しくお願い致します。自分のことを占星術家と名乗るのは、実はとても勇気の要ることでした。何故なら、人生100年生きるとすると(笑)、私はまもなくその半分に達しようとしていて、それまでの長い間、どっぷりと現実社会の箱の中で仕事をしながら生きてきましたので、占星術家という、まるで宇宙からのメッセンジャーのような肩書を名乗るのは、照れくさいような感覚があったのです。私は子供の頃から星占いが大好きで、1970年代に一世を風靡していた「My Birthday」という雑誌に取り憑かれておりました(笑)。はちみつバードの読者様ならご存知の方々もいらっしゃるかもしれないですね。それから数十年が経ち、人生の後半になって、まさか自分自身が自身が星のことをお伝えする立場を生きていて、道なき道を歩んでいるとは。人生とは本当にわからないものですが、現在では夢中でこの道を歩いています。星と共に生きる上のごとく、下もありき。占星術を知ると、必ず出会う言葉です。上とは、天空のこと、下とは、私達が生きる地上の世界です。宇宙と地上は呼応しながら響き合っているという表現です。また、空で動く星々が形成する大宇宙=マクロコスモスは、私達の中に宿る小宇宙=ミクロコスモスとも繋がっています。空の大きな宇宙は、私達の小さな宇宙とも連動しているかのように、響き合っています。私達は、何かを考える時や迷った時に、ふと無意識に空を見上げることがあります。まるで、空から降りてくるインスピレーションを受け取ろうとするかのごとく。また、空の雲を見て、何かの形に連想させて、メッセージを受け取ろうとすることもありますよね。私達は、常に自然と一体となり、何かを受け取りながら生きています。そのひとつに「星」があります。私達が最も馴染みがある星々は、太陽と月ですよね。最も明るく、大きく見える星です。太陽は地上に光を与え、太陽が昇ると起き始め、沈む頃には家に帰り、日常生活の終わりと始まりのリズムを作っています。月は地上に引力を与えます。また、月には新月・満月という満ち欠けがあり、潮の満ち引きへの影響や、出産、私達の気分や体調にも働きかける微細なエネルギーが放たれています。ちょうど昨日、新月を迎えました。全く新しいスタート、始まりの月です。しかも、日食でしたから、特別なエネルギーが宿る新月でした。これから満月に向けて膨らんでいく時のスタートを表すのが新月ですから、昨日は何かスッキリとした、これから何か新しいことが始まる予感に包まれていたり、実際に新しいことを始められた方々もいらっしゃったかもしれないですね。星と共に生きることは、自分を生きること。地上の世界での太陽は日常生活のリズムを、月は私達の気分や体調にも働きかけながら、占星術の世界では、太陽は生きる目的意志を、月は自分の素顔や欲求など、心を満たすものを表します。これからも星の世界と織り交ぜながら、自由な世界を表現して行きたいと思っています。皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。